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Unknown Lady's Diary

読書/映画/上原專祿/フィギュアスケート/セーラームーン/ロシア

安藤美姫さんトークショーinチャコット新宿店(2015/2/28) - 衣装へのこだわり

Fisk - 安藤美姫

チャコット新宿店で開催された安藤美姫さんのトークショー&衣装展へ行きました。数日遅れですが、メモを読み返して簡単に記録しておこうと思います。

感想としては、美姫さんの衣装へのこだわりが細かいところまで聞けて大変興味深かったです。美姫さんの素敵な衣装は、この細かいこだわりに裏付けされているようです。本文にもありますが、チャコットさんがフィギュアスケート用の衣装を手がけるようになったのは美姫さんの注文がきっかけだったそうです。美姫さんは日本のフィギュアスケート界では成績のみならず衣装面でも先駆的な存在だったのかもしれません。

 

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  • 東北支援について;2011年の震災のとき、ちょうど自分は福岡にいたので、地元の選手に協力してもらって募金活動をしたり滑走会を開いたりした。
  • 「自然」をイメージした5つの衣装について;雷(黒と赤の衣装)は小林宏一さん、月(水色の衣装)は武田奈也さん、虹は美姫さん、草(薄緑の衣装)は中野友加里さん、花(白と紫の衣装)は南里康晴さんが着た。
  • Reborn Gardenについて;個人の選手がバラバラの演目を披露するのではなく、バレエのようにひとつの舞台を作りたかった。なのでショーの前半は、音楽を途切れさせず、音楽がひとつの流れの中で移り変わるたびにスケーターが入れ替わるというものにした。これは自然をイメージした。また、全て美姫さんがこれまでに出演したショーなどで稼いだ資金を使って開催した。つまり自腹だった。だからこそ満席になって嬉しかったし、ものづくりを楽しいと感じられた。
  • 衣装について;国ごとに盛り上がる曲が違うので気を使う。例えば、アメリカだとダンサブルな音楽、ヨーロッパだとクラシカルで歌のない音楽、日本だとスローなもののほうがお客さんが見入ってくれる。自分はタップダンスなども挑戦したことがあり、衣装が過激になってしまったこともあるけど(笑)…女性ファンが多いのであたりさわりのない衣装を選ぶようになった(笑)
    【ブログ主補足】「過激なタップダンス衣装」とは、これですかね?たしかに過激ですが、わたしは好きでした。美姫さんのコケティッシュな魅力が詰まっていると思います。

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  • カルメン」の髪飾りについて;ここからチャコットさんとの関係が始まった。当時はニコライのもとでロシア人の衣装さんが作ってくれていたが、髪飾りを全く作ってくれなかったので、髪飾りだけチャコットさんに注文した。「赤いバラ」だとありきたりなので、黒いバラと赤い羽根をつけた。
  • ボレロ」衣装について;衣装を手がけたのはこれが初めて。実はチャコットさんにとってもトップスケーターの衣装を手がけるのは初めてのことだった。振付の宮本先生と相談して、シンプルなものを作ることにした。布地は、女性のストッキングで使うような、繊細なものを使っている。なので破けやすく、全部で5着作り、2着は穴が開いてしまった。「ボレロ」のシーズンはショーでも最後のほうに滑っていて氷もガサガサだったし、その上最後に寝そべるポーズがあったから。
  • 「レクイエム」衣装について;美姫さんが一番気に入っているのがこのレクイエム。実は美姫さん自身がデザインした。ニコライが「美姫らしい選曲を」と薦めたものでもあったし、自分らしい衣装だと思う。特徴的なのは、右手の部分にトルネード上の切れ目が入っていること。これは十字架に巻き付いている「蔓(つる)」のイメージ。

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  • 「ブロークンスロー」衣装について;今まで女子選手が着たことのないようなデザインを作った。途中でプログラムが「ミッション」に変更されたけど、あれはニコライいわく「はじめにテンポの速いものをやると良い。あれは『ミッション』に向けての練習」だそう。
  • グリーグのピアノ協奏曲」衣装について;これはチャコットさんに作ってもらった、初めての試合用衣装。バンクーバー五輪前の衣装は「戦う衣装」というイメージだったけど、終えてからは吹っ切れてのびのび試合ができるようになった。そのシーズンの衣装。実は、この黒い衣装は3つめ。最初は青い衣装で、FOIの集合写真で着てる。JOのときは、前のバージョンの黒い衣装。でもこれは腕のストーンや胴体前面部のビーズがまるで魚の骨のように見えてあまり気に入らなかった。

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  • 千の風になって」について;背中のチャックが流線型なのがこだわり。まっすぐより目立たない。また、同じデザインで黒い衣装のものが「ブラックスワン」の衣装。良く見ると美姫さんは色違いの衣装をたくさん使っている。エルサ風の白い衣装も、実はブルーのバージョンがある。
  • チャコットさんの特訓;最初はチャコットさんもあまりスケートの衣装が得意ではなかった。バレエの衣装はあまり伸縮性がなく固い衣装だけど、スケートは伸縮性がないとダメなので、慣れなかった。だから試合ではなかなか使えなかった。
  • スカートのこだわり;普通の人は腰の高い位置からスカートが始まるけれど、美姫さんのこだわりは、スカートの位置が低くてよりパンツの近くにあるところ。RebornGardenの衣装で、隣の中野さんのものと比べると分かりやすい。また、アイスダンサーの長いスカートにあこがれている。だから美姫さんもショーでは長めのスカートが多い。よく驚かれるけど、軽い生地を使っているので、意外とジャンプもできる。
  • メイクについて;日本だとメイクも薄めにしている。例えば「ブラックスワン」では映画のようなメイクにしたかったけれど、自重した(笑)
  • 着付けについて;実は、スケーター同士は後ろのチャックやホックなどをお互いに付け合いっこしている。それでも着脱しにくいのが「火の鳥」。実は試合でホックがひとつ取れて演技中に背中がパタパタしていたことがあった。
  • 衣装について、美姫さんくらいこだわるのは少数派。だけどデザイナーとしては美姫さんくらい色々と言ってくれるほうが何を望んでいるのか分かりやすくてやりやすい、のだそう。
  • 髪型について;アイスショーでは、動きが出ておもしろいのでダウンスタイルが多い。試合ではお団子にするので、髪飾りにこだわっていた。

ざっと振り返りました。いかがでしょうか?衣装番長らしい、美姫さんのこだわりを細かく伺うことができて楽しかったです。コーチになってからも、教え子の衣装にはこだわってくれそうですね。今後の楽しみがひとつ増えました。

 

オマケ - 田崎真珠さんでの2012年の衣装展画像

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眼福ですね!

My Way~安藤美姫写真集