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【読書】須賀しのぶ『夏の祈りは』2017年、新潮社、感想

 

夏の祈りは (新潮文庫)

夏の祈りは (新潮文庫)

 

 

甲子園を目指す埼玉の県立高校野球部が舞台の小説。高校野球って独特の文化(丸刈り強制とか…)があるからちょっと苦手で、高校野球がコンテンツやお祭りとして消費されるのも気持ち悪いなと思ってるほうなんだけど、この小説はそういう気持ち悪さはなかったので全部読めました。
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あんまり期待されていない世代の選手たちが「たしかに自分たちには実力がないから、せめて声出しやあいさつはきちんとやろう」と礼儀正しさを意識して行動する場面がある。本人たちは「自分たちはハズレだ」という意識を変えるためにやってるんだけど、結果的に周囲から「あそこは好感度高いから応援したくなるよね」と思わせることに成功した。
彼らの行動は「良い子ちゃんの点数稼ぎ」と悪口を言われることもあるのだけど、でも、そういう応援の気持ちがなんとなく試合で「流れ」を引き寄せることってあるんだよね。ほんとに。
高校野球で礼儀や声出しをイメージ戦略として徹底してたっていうのが面白かった。