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【読書】須賀しのぶ『帝冠の恋』徳間書店、2016年(文庫版)感想

 

帝冠の恋 (徳間文庫)

帝冠の恋 (徳間文庫)

 

 

オーストリアのフランツ・ヨーゼフ一世の母ゾフィーを主人公にした歴史もの。「エリザベート」は見たことないので先入観は無し。
ゾフィーは自由なバイエルンから伝統でがちがちのオーストリアに嫁いだけど、夫である皇太子(狩猟が趣味の凡庸な男)とは上手くいかず、舞踏会で出会った美男子と恋に落ちる。この美男子というのは夫の甥で、ナポレオン一世の息子。

以下ネタバレ

 

 


なにもかも上手くいったマリー・アントワネット、という印象。夫の甥と不倫したけど義両親からも夫からも認められるなんて、なにもかも上手くいきすぎてびっくり。そういうことをしても許されるほど周りから愛されていたのかもしれないけど。
個人的に、あんまり不倫もの(しかも不倫を真実の愛と捉えるもの)は好きじゃないんだよね。自分の人生を自分で決めることのできない女性にとって、「自分自身で選んだ相手に恋をする」というのは単なる恋愛以上の意味があるとは思う。でもそろそろ女性の自由や抑圧からの解放を恋愛で表現するのは、古いとは言わないけど、今改めてやることでもないかな…と思う。(この小説が世に出たのは2008年なので仕方ないのかもしれないけど、自分自身が読んだのがもう平成も終わる2018年なので。)