@AZUSACHKA 's note

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【映画】「バーレスク」感想(2019年、チェコ) - チェコの渡辺直美がバーレスクで輝く話

※前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。

バーレスク

バーレスク

 

いつもはFilmarksに映画の感想を書くんだけど、どうしてもこの映画を見つけられなかったのでブログで。

チェコで教師として働く女性が自分の体型のコンプレックスを乗り越え、バーレスクによって輝く話です。これすごく面白かった!!おすすめ!!!

 

ストーリー

小学校で働くベティは、かなりふくよかな自分の体型にコンプレックスを抱えている。体型を隠す服を着て、児童からは体型をバカにされることもある。一方で彼女はスマホでよくバーレスクの動画を見て、その世界に憧れていた。ある日、バーレスクのスタジオのレッスンに行く友人のロッタを車で送ってあげたところ、スタジオのインストラクターであるサロームからレッスンに誘われる。はじめは恥ずかしがるベティだけど、体のラインが出るセクシーな服を着たり、バーレスクダンスに夢中になったりすることで、少しずつ変わっていく…。

 

感想

ベティの変化がすごいんですよ。はじめはコンプレックスで体型を隠す服を着てオドオドしてたのに、セクシーな服を着ると、同じ体型なのに全く印象が違うんです。やっぱり女性は自分に自信を持って堂々としていることで輝くんだよね。タイトルの「渡辺直美」は、主人公のキラキラが彼女に似てるなと思ったのでつけました。体型なんて関係なくThis is meって感じでキラキラしてるベティの姿がめちゃくちゃ良かった。とってもきれいだった〜素敵だった〜〜!!

ロームの言葉の一つ一つがフェミニズム的でとっても現代的なのも良かった。

 

コンプレックスの話は主人公ベティだけでなく彼女が勤める小学校の生徒にも通じる。ネタバレになるから書かないけれど、ベティがコンプレックスを乗り越えて輝く姿は周りの人間にも良い影響を与えていきます。

 

チェコ映画ってたぶん初めて見たんだけど、こんなストレートの球をストライクゾーンに投げ込むような映画があるんだね。

 

アマプラで見れるのでぜひ見て欲しいです。おすすめ!!!!

 

 

以下はネタバレあり感想を箇条書きで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ほんっっっとにスティーヴンみたいな「教師の見た目をバカにする生徒」っていっぱいいるよね!!!!彼は特に暴力的だけど、暴力的じゃなくてもみんなそうなのよ。それに対してベティは当初教師として叱っていたけど最終的には一人の人間として怒ってしまった。ベティのヨーグルトぶっかけは先生としてあってはならないことだけど、教師も人間なのだから傷付けられれば怒ったっていいと思う。いつでも冷静に叱れるわけじゃない=教師だって人間なんだってことを子どもも大人も知るべきだよね。
  • ティーヴンは子どもだから「他人の体型をバカにしない」というマナーを身に付けられていない。でも子どもとはいえ、他人を体型でバカにしてはいけないとまだ理解していないとはいえ、相手を傷つけたことには変わりないから、その罪に対して罰は受けるべき。ベティだって知らないこととはいえスティーヴンを病気のことで傷つけてしまったことに謝ったんだからスティーヴンも謝るべきだよ!!!!!映画では描かれなかったけど、あの感じだとスティーヴンには伝わったと思うから、きっと彼とは仲直りできるよね。
  • でもなんで学校はスティーヴンの病気を教員の中で共有してなかったんだろうね。そういうのって担当学年が違ったとしても共有されるんじゃないの?ベティが知らなかったのは管理職の責任だよ〜〜
  • ベティがスティーヴンにコンプレックスを隠す必要はないと訴えた件。誰もがコンプレックスをさらけ出さなきゃいけないわけじゃないんだけど、スティーヴンはコンプレックスのせいで周囲と上手くいかず怒りがちになってたからね…スティーヴンにとってはオープンになるのは必要なことなんだよね。
  • 体育教師(名前忘れた)は若いうちにハゲてE〇になって女にモテなくなりますように。
  • 出来レースで選ばれていたロッタだけど、彼女もまたスタジオのスタッフ(名前忘れた)によって体型を侮辱されて心を病んでいた。すでにあんなにスリムな女の子に対して「ブタ」と言うなんて…いや太っててもそんなこと言っちゃダメなんだけど…そんな脅迫的なことを言ってロッタが拒食症になったらどう責任取れるっていうの!?あいつもいつかハゲてデブになってスタジオの仕事を失いますように。