@AZUSACHKA 's note

わたしの感想をわたしが読みたい。

ジェンダー

わたしにとってフェミニズムは楽しい -『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門』感想

北村紗衣さん(以下、さえぼうさん)の新作『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロードージェンダー・フェミニズム批評入門』を読んだ。これはフェミニズム批評の本だけどわたしは批評を書けないので、自分にとってこの本がどういう影響を与えるのか(要するに感…

『同志少女よ、敵を撃て』読書会 - セラフィマとイリーナは"アスファルトに咲く花"

以前『同志少女よ、敵を撃て』の感想を書きました。その後、友人のな凧さんと改めて読書会をしたら、イリーナとセラフィマの関係性についての掘り下げで大いに盛り上がりました。この沸き立つ気持ちをシェアしたい!!セラフィマとイリーナ…良い!!という気…

ソ連の少女が冨岡義勇みたいな人に出会うフェミニズム小説 - 『同志少女よ、敵を撃て』感想

同志少女よ、敵を撃て 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon 夏に『戦争は女の顔をしていない』を読んだ直後、この作品がアガサ・クリスティー賞を受賞したと知った。その時から発売をずっと楽しみにしてたので、ようやく読めて嬉しい!! すごく良かったので感想…

文学だからこそ残せる歴史がある - 『戦争は女の顔をしていない』感想

主催している読書会(フェミニズム読史会)で『戦争は女の顔をしていない』を取り上げました。読書会が発足した2020年4月からずっとやりたいと思っていたものの、当時わたしたちはフェミニズム初学者だったので、証言文学だけで論点を見つけるのは難しいので…

『戦争は女の顔をしていない』感想(+『鬼滅の刃』の女性キャラ描写について)

第2次世界大戦の際、ソ連軍やパルチザン部隊などには女性も参加していた。看護師や衛生兵としてだけでなく、実際に銃を手にとった狙撃兵もいた。この本は、作家アレクシエーヴィチによってまとめられた、彼女らのオーラル・ヒストリーといえる。ずっと前か…

女性史研究者が半生を振り返った本が面白かったから聞いてほしい - 総合女性史研究会『女性史と出会う』感想

女性史と出会う (歴史文化ライブラリー) 吉川弘文館 Amazon 図書館でジェンダー・フェミニズム関係の棚を眺めていてなんとなく手にとった本。気軽に読めるかな〜と借りて読んだらめちゃくちゃ面白くて、夢中で読んだ。 語っているのは全員1920年代〜30年代に…

読書サークル「フェミニズム読史会」のウェブサイトを作りました

以前よりブログ内で軽く触れていた「フェミニズム史を学ぶ読書会」のウェブサイトを作ったのでご報告します。 sites.google.com

アレクサンドラ・コロンタイの恋愛レボリューション1917

恋もして!仕事して!みんなで恋愛革命!✨\フゥー/✨ フェミニズム史を学ぶ読書会を昨年から続けているんですが、そこでロシア・ソ連のフェミニストであるアレクサンドラ・コロンタイを取り上げたました。読書会のために調べ始めたら彼女の思想がとてもおもし…

『夢みる教養 - 文系女性のための知的生き方史』感想。とくに人文系の学問を学んできた女性たちへ

小平麻衣子『夢みる教養 - 文系女性のための知的生き方史』(河出書房新社、2016年) 夢みる教養:文系女性のための知的生き方史 (河出ブックス) 作者:小平 麻衣子 発売日: 2016/09/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 春から続けているフェミニズム読史会…

『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』で読書会を開きました

友人たちと一緒に「フェミニズム読史会(とくしかい)」という名前の読書会を立ち上げました。取り上げたのはSaebouさんこと北村紗衣さんの『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たちーー近世の観劇と読書』です。 シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち:近世の観…

【読書】ちくま評伝シリーズ『フリーダ・カーロ〜悲劇と情熱に生きた芸術家の生涯』 - フリーダ・カーロについて初めて読んだ本

フリーダ・カーロ ──悲劇と情熱に生きた芸術家の生涯 ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉 作者: 筑摩書房編集部 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/01/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ちくま評伝って初めて読んだ。1番最後に国語の試…

【読書】北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』感想 - 批評家は深い意味を読み解く方が楽しいから批評する

お砂糖とスパイスと爆発的な何か?不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 作者: 北村紗衣, 出版社/メーカー: 書肆侃侃房 発売日: 2019/06/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る Twitterでも有名な「saebou」さんこと北村紗…

【読書】亡命ロシア人の料理エッセイ『亡命ロシア料理』感想 - 「食道楽の見地から世界を見る」本

亡命ロシア料理 作者: ピョートルワイリ,アレクサンドルゲニス,沼野充義,北川和美,守屋愛 出版社/メーカー: 未知谷 発売日: 2014/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る ピョートル・ワイリ/アレクサンドル・ゲニス著、沼野充義/北川和美…

2016年に見た映画&読んだ本&読んだ漫画&訪れた料理屋さん

あけましておめでとうございます。2016年に見た映画・読んだ本・読んだ漫画・訪れた料理屋さんで印象に残ったものをだらだら書きます。去年は全然ブログを更新しなかったのですが、せっかく色々見てきたのに何も書かないのはすごくもったいないよな…と思った…

【漫画】乃木坂太郎『幽麗塔』(2011-2014年、小学館)感想 - 謎解きとセクシャル・マイノリティの物語

昭和29年の神戸が舞台のミステリー漫画です。ただ、その面白さはミステリーの謎解きだけでなく、この漫画がセクシャル・マイノリティの人々の苦悩を描いているという点にもあると思います。久しぶりに泣きながら読破しました。色んな人におすすめしたいので…