@AZUSACHKA 's note

わたしの感想をわたしが読みたい。

北海道

「もやもやする」を言語化する - 『アイヌもやもや』感想

アイヌもやもや: 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。 作者:北原モコットゥナシ 303BOOKS Amazon 12月に発売された本。金カム読史会の仲間が「こんな本が出るみたいだよ」と教えてくれたので読ん…

アイヌ史を学ぶ読書会を始めたのでウェブサイトを作りました

約2ヶ月前、漫画『ゴールデンカムイ』の最終回についての感想を書きました。あの最終回を受けて自分の中で出した結論が「アイヌ史を学ぶ」だったので、実際に本を読んでみました。まだ1冊だけですが、これから少しずつ何冊か読んでいくつもりです。トップ…

並大抵の覚悟では挑めないもの - 記録映画「チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ」感想

ポレポレ東中野で上映中の記録映画。 チロンヌㇷ゚カムイ(キツネ)を神の国に送る、アイヌの祭祀。 1986年前に実施されたときの映像が映画化されたもの。 www.iomantefilm.com 以下、簡単な感想。 記録映画だからネタバレとか特にないと思うけど、まっさら…

「私たちの戦いはこれからだ」ENDにしてほしかった - 『ゴールデンカムイ』最終回感想

まさかこんな結末になると思わなかった。正直、どちらかというと今はまだ戸惑いとショックが大きい。 ゴールデンカムイ公式ファンブック 探究者たちの記録 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:野田サトル 集英社 Amazon このブログでゴールデンカムイに…

通りすがりの相手と背中を預け合うシスターフッド - 柚木麻子『らんたん』感想

鴻巣友季子さんによる紹介記事を通して知り、シスターフッド小説ということで興味を持ったので読んだ。すばらしいシスターフッドの物語だった!!!!すっごく面白かった〜〜 らんたん 作者:柚木麻子 小学館 Amazon 河井道と渡辺ゆりはシスターフッドの関係…

【読書】川越宗一『熱源』(文藝春秋、2019年) - ポーランド人とアイヌ人がそれぞれ帝国主義に抵抗する話(ネタバレ有)

【第162回 直木賞受賞作】熱源 作者:川越 宗一 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/08/28 メディア: 単行本 2020年1月に直木賞を受賞して知った作品。サハリンに来たポーランド人(ブロニスラフ・ピウスツキ)がアイヌと出会うなんてウィルク(『ゴール…