すごーーーーーーく良かったーーーーーー!!
この小説、わたしすっごく好き!!
面白くて二日間で一気に読んだ。
前々から本のタイトルだけは耳にしたことがあって、ダガー章受章のタイミングで文庫本を買って積読していた。
この週末、外出先で待ち合わせ時間をつぶす必要が発生する可能性があったので、こういうときこそ文庫本!ということで本棚から引っ張り出してきて読んだ。
あまりにも面白くて、積読してたのを後悔した。こんなに面白くてわたしの好きな話ならもっと早くに出会っていたかった。
- 物語の設定
- 感想(ネタバレなし)
- ①シスターフッド
- ②ミステリー
- 感想(ネタバレあり、箇条書き)
物語の設定
東京在住の22歳女性・新道依子はアルバイターとして働いている。身寄りはない。幼い頃から祖父にケンカを習っていたので腕っぷしがとても強い。
ヤクザの会長の娘である内樹尚子は短大生。大学に通う以外の時間を全て花嫁修業としての習い事に使っており、ほとんど自由のない生活を送っている。
物語は、ひょんなことから新道依子が内樹尚子の運転手兼ボディーガードにさせられることから始まる。暴力とシスターフッドの物語。
感想(ネタバレなし)
この小説の屋台骨となるテーマは二つ。一つはシスターフッド、もう一つはミステリー。
①シスターフッド
まず主人公が腕っぷしの強い、ガタイのデカい女性なのがいい。もし実写化するなら誰ができるかな?とワクワク想像しながら読んだ。戦闘シーンがどれも気持ちよかった。
主人公が出会うお嬢さんが、見た目は繊細だけど中身は口の悪い女なのもいい。全然自由のない生活を送っていて、ヤクザの親父からは人形のように扱われているけれど、当然彼女は人形などではない。そういう女性キャラクターが「いい子」って感じの人間ではなく「口の悪い女」として出てくるのもいい。
そして舞台はヤクザ社会。ヤクザは血縁関係がないのに「親父」「兄貴(分)」「子(分)」と互いを呼び、強烈な上下関係のもとに組織を維持している。つまりここは疑似家父長制社会なんだよね。
「家父長制社会」で抑圧される女性の人生が、シスターフッドによって変わる。こんな物語、世の中になんぼあってもいいですからね!!
すごーーーく好きな話だった。
小説『照子と瑠衣』や漫画『NANA』、最近の漫画だと『銀青のプルースト』『バカ女26時』あたりが好きな人はぜひ読んでほしい。
②ミステリー
この物語のどの部分にミステリーがあるか書くとそれだけでネタバレになるから書けないんだけど、「あー!!そういうことか!!」と真相が明らかになる瞬間の「なるほどー!!!」感がすごかった。
実は読み始めの頃は「ミステリー?」と思いながら読んでたんだけど、終盤に「ミステリーだ!!」と納得した。ミステリーだと思わされずにミステリーを読んでたんだよね。
それが面白かった!!
ネタバレなし感想はここまで。
以下、ネタバレあり感想です。
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